ハワイのボーンフィッシュ釣行記

目が覚めると朝6時。ハワイ独特の曇り空。相変わらずの強風。ハワイだというのに寒い朝だった。約束通りガイドのケヴィンが7時にホテルに迎えに来た。ケヴィンはフリースに長ズボン。やっぱりそうだよね。彼の着込具合を見てTシャツ・短パンの私たちは部屋にフリースを取りに戻った。さぁ、これで出発だ。ケヴィンの車に乗り込み、今日の状況を聞いてみた。風は強いがとても良い(普通の中間位の)コンディションかなぁとの答えだった。「どうか今日一日、いい日にしてください」と心の中でお祈りし、釣り場に向かった。

午前8時前釣り場到着。
貴重品はケヴィンのリュックで持ってもらい、ロッドとリールのみを持って浜辺へ。はやる気持ちを抑え、いざ出陣。ハワイの空はだんだん明るくなってきた。浜辺でロッドを組み立て、リーダーはケヴィンに用意してもらったものを使った。かなり太め。そしてフライもやっぱりケヴィンが用意したものを使用。郷に入れば郷に従え、かなぁ。
右から左を大きく見渡し「さ〜てと、どこにいるかなぁ」とケヴィン。釣り場は果てしなく広いので、まずは見渡し、ボーンフィッシュがいそうなところに向かう、とのことだった。これではガイドなしでは絶対にわからないなぁ、とつくづく実感。
ようやく海に入ったものの、なんと水の冷たいこと……。固まってしまった。そんな水の中をよ〜く観察してみると、水底に穴がポツポツあいている。ケヴィンに聞くと、カニや水生昆虫の住処らしい。ここはボトムイーターのボーンフィッシュには最高の餌場みたいだ。水藻が生えていて所々が緑に見える。ボーンはそういうところにいるんだ、とケヴィン。
白く見える砂のところにもいることはいるらしい。でも、朝は水温が低くてだいたい魚も寝てるから動きがないとのこと。釣り開始から1時間、ずっと状況を見渡すだけのこともよくあるそうで「これがボーンフィッシングなんだ」と、爽やかな笑顔でケヴィンは言った。
ようやく右方向に行くと、ゆっくりと水の中を進んだ。あそこで今テーリングしたよ、と指を差されたが、私にはまったく見えず……。どんな目をしてるのか不思議だった。「どうしてそんなに目がいいの?}と聞くと“Just Practice”とのこと。さすがである。